無茶

ライポウ

2010年08月02日 07:45

どうもこんにちは。

人間は無茶をします。

例えば、物が壊れる時、それは寿命なのか無茶な使い方による破壊なのか・・・。

仮にそれが破壊だったとしましょう。

本人はその壊したという事実をどう受け止めるのでしょう・・・。

無茶したという己の未熟さを悔やむか、物のせいにするのか、難しいところです・・・。


“超ド級巨大魚をかけた!

 そりゃ焦ります・・・。早く寄せなければ!

 竿立てます、さらに立てます・・・。折れた・・・。ばれた・・・。“



さて、貴方なら?

あの場面で竿の限界を考えず、無茶してあそこまで立ててしまったことを悔みますか・・・?

それとも、こんなんで折れるなと竿を叩きつけますか・・・?

・・・。

私は笑ってごまかします・・・。

なんのこっちゃ。



さてさて、以前紹介しましたハンドルですが、試験的にあえて無茶をしてみたいと思います。

まず最初の相手はお馴染みの雷魚。

この釣で無茶をして耐えられれば身近な魚相手ではまず問題ないでしょう。





【無茶その①:ゴリ巻】

私は掛けた相手がどんなにでかかろうと走られようとドラグズルズルになろうと

ラインテンションを保つためにフルパワーでハンドルを回し続けることは、

魚を確実に捕る為の基本テクニックだと真顔で思っているわけです。

きっと回せなくても回そうとし続けます・・・。

しかし、それによるリールへの負荷、特にハンドルへのそれは相当なもののようでこれまでに何度かぶっ壊しております・・・。

ABUに着ける見た目重視のほぼ飾りのような華奢なハンドルがもげるのは良いとしても、

国産高級リール純正ハンドルがあっけなく逝くのはいかがなものかと思う今日この頃・・・。

さてさて、この宮城産ハンドルはいかに!!??

時は梅雨明け直後の猛暑日・・・場所は実家近くの菱池・・・。

なんだか菱が強風に流されて偏ってます・・・。

準備運動を兼ねていきなりフルキャスト~。

まぁこの暑さですから魚もやる気ありません・・・日陰狙いましょう。

それでもやっぱり日陰までフルキャスト~。

・・・。

バシュッ!

ほらでた!

ハンドル強度試験開始でございます!

フッキング(無茶その②)後、竿は絶対に動かしません。

ぐっと胸に寄せたままリリーングだけでゴリゴリと寄せます寄せます・・・。

無茶されているリールが悲鳴を上げます・・・。

絡みつく菱がやたら重いですが決して竿は使わずに一生懸命ひたすら巻きます。(正確には竿は曲がっているので復元力は使ってますが・・・)

この状況をイメージしやすいように、声で表現するならば、「おーえす、おーえす」です。

・・・。

おーえす、おーえす・・・。

こんな必死にハンドル回す自分の姿を脳内でよそから見て吹き出しそうになりながらも、

やっと足元まで寄せることができました!!!

捕獲!!





さて、ハンドルは?ノブは?無事?

・・・。

全く問題なし。

ぶっ壊れるハンドルってノブを握る手にハンドル本体や軸のヤバいたわみやがたつきなどを感じさせるのですが、

そんなのは微塵たりともありませんでした。

本来、金属には弾性があり、材料に見合った変形は許容されるのでしょうが、

私のゴリ巻試験ではその変形すら感じることができず、

このハンドルの弾性域ギリギリな負荷なんてリーリングではかけることができないといった感想です。

すごいですぞ宮城産!



【無茶その②:ノブフッキング】

実は無茶その①と同時にもう一つ試験を行っております。

この日は3回のフッキングをかましておりますが(すべて捕ったとは限りません・・・)、

遠くのポイントばかりを狙っていたせいか魚まで40m位の距離があります。





この距離で出た魚にこんなブッとい針をブッさすにはそれなりのパワフル&テクニカルなフッキングが必要なわけですが・・・。

通常、この状況下におけるフッキングは適度にスラッグをとり片手をフォアグリップに添えビシィィっ!!

っと決めるのですが、ちょいと無茶してみましょう・・・。

・・・。

ボフッ!

出ましたっ!

いきなり試験です。

ルアーを持ち込んだのを確認しつつフッキング体制に入りますが、

その際、まるでシモの竿を握るかのごとく力強くノブをホールドです!

そしてそのまま仰け反る様なエグイ渾身のフッキング!!

そうです。フッキングの力をモロにハンドルへかけてやりました・・・。

どうだ参ったかぁ??!!

・・・。

さて、ハンドルは?ノブは?

・・・。





異常なし・・・。

ハンドル本体の変形なし、ノブの回転もすこぶる順調・・・。ムムムなのである。

少し古いですがウィップラッシュのスネークバイトハンドル以来の安心感・・・。

たいていのハンドルはこのフッキングでノブがもげるかひん曲がるかします・・・。

しかし、この宮城産ときたらそんな不安はどこへやら。

この強さをわかりやすく表現すると、ノブだけ持って竿振り回しても問題なしといった感じです。

このいかつさ、伊達じゃぁありませんでした。(宮城だけに・・・)


【試験を終えて】

と、まぁ簡単ではありましたが、素人が行う無茶な試験の感想を生意気にも述べさせてもらいました。

今のところ私的には強度的な不満は一切ありません。

といってもまだまだ試験始めたばかりですので何とも言えませんけどね・・・。

現在もちょくちょく素人ながらの試験は続行中です。気付いた点ありましたらまた記事にさせていただきます。

いや、同じハンドルに対して関西でも試験が行われていますので、そちらの方が参考になりそうです。

まぁあれです。ハンドルに求めることなんて十人十色、強度を求めるもよし、見た目や雰囲気を重視するもよし、

釣によって人によってそんなのいくらでもありますから、試験なんて大げさなこと言っておりますが、

今回の記事なんて私の自己満足でしかないですは・・・。

ただこれだけは言えます、素人ながらこんなハンドルを作れちゃうカブ氏、宮城一イカした金属職人ですぜ!

ちょいと褒め称え過ぎましたでしょうか・・・?






※注意事項

ここで述べた無茶ですが、真似されることは自由ですが自己の責任において行ってくださいね。

「ハンドルが壊れたじゃないか!」とクレーム付けられても私は一切対応できませんので・・・。

また、覚悟はしていたことですが、この日の試験だけでギアのゴリゴリ感が確実に3倍はUPしました。

無茶なリーリングの影響はハンドルだけでなくリール全体に至ることを念頭によろしくお願いいたします。

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